穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
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永岡ともよしです。7月4日の夕方には帝国劇場に行って、間もなく東京公演の千秋楽を迎えるミュージカル『レ・ミゼラブル』を観てきました。開幕前から災難続きだった今回の新演出版ですが、最初は鈍かったチケットの売れ行きも徐々に加速して、休演していた主要キャストの復帰を確認してから購入しようとノンビリ構えていた私など、複数の俳優さんで1つの役を分け合う数多い組み合わせが載った日程表を眺めてみたものの、結局は希望通りの配役では確保出来ないまま、やっと1枚押さえられるという有様でした。

今夜のエポニーヌ役は、ジュリエットに抜擢されて以来、主にミュージカル作品の分野で活躍の続く昆夏美さんで、とにかく小柄なのですが歌声や動きは表情が豊かですね。東京地区を代表する大型劇場の帝劇で観ても、小ささの不利を感じさせません。4月にスタートしたアニメのOP曲も担当したりして、今後はもっと活躍の場を広げてくれそうな昆さんです。とにかく出演者全般に歌唱のレベルは高いのですが、主人公ジャン・バルジャンを演じたキム・ジュンヒョンさんの歌声は力強くて、私が耳にした限りの日本公演版バルジャンでは、間違いなく歴代最強だと思います。キムさん同様に劇団四季出身で、この回はジャベール役だった福井晶一さんは、負傷からのお休みを経ているだけに、元気そうな姿を見られて嬉しかったです。

日本では今回の公演シリーズから登場している新演出に関しては、長年旧スタイルを愛した固定客にとっては苦痛を伴う観劇となるでしょうが、何回も以前の演出で観た経験を持ちつつ固執していない私の目には、どの場面をとっても新版の方が格段に優れた演劇的な効果を感じられました。過ぎ去った日々の記憶に閉じこもって生きたい皆さんには劇場から離れてもらって、新規の観客や柔軟性を保っている既存のファンが今の『レミゼ』を楽しめば良いのでしょう。記事の初めに書いた通り、既に最終盤の東京公演が7月10日で終わっても、8月=福岡・博多座、9月=大阪・フェスティバルホール、10月=愛知・中日劇場、そして11月は詳細未発表の段階ながら、帝劇に戻っての東京凱旋公演が予定されています。この先4ヶ月に亘って追いかける価値は十分にある新演出版公演ですので、各地で待っている皆さんはどうぞお楽しみに。
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