穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
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永岡ともよしです。日本で最初の映画館が誕生した場所とされる浅草六区で、最後に残っていた3館が営業を終えたのが10月21日でした。このニュースに触れた東京から遠い地域に住んでいる皆さんに伝えたいのは、浅草を訪れる人がいなくなった訳ではないという大事な点です。私は幼い頃、まだ映画館の数が少しだけ多かった当時の浅草を知っていますが、現在の方が遥かに人出は多くなっているのが分ります。映画や大掛かりな舞台公演を楽しむ観客が集まる繁華街としては他のエリアに地位を譲っても、街そのものを目標に据えた観光客を大量に迎えて連日賑わっているのが、2013年秋の浅草なのです。

その浅草で、まさに役目を終えた3館の跡地を含む再開発ビルの一部に、かつて明治~大正期の浅草を象徴するランドマークだった高層建築・凌雲閣を模した区画が設けられるらしい、との情報が明らかになりましたね。「十二階」の別名でも知られて、避雷針を含めれば52メートルほどの高さがあったそうですが、現在は厳しい制限の下にある地域なので、5階建て・36メートルの予定と伝えられています。独立した建物ではなく、新築するビルの一角をタワー風に見える形に整えるようですが、実現すれば新時代のシンボル登場も望めるでしょうし、開発の権利を持つ松竹さんには話題性豊かな積極策を期待したいですね。
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