穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
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永岡ともよしです。昨日からの泊まり勤務を終えた私は、ひと休みした後で新宿まで移動して、全労済ホール(スペース・ゼロ)で『サイモン・ヘンチの予期せぬ一日』という1975年に英国で初演された翻訳劇を観てきました。この作品で物語の中心となるサイモンは、自宅でワーグナーのオペラを聴こうとする度に訪問者が現れて邪魔されてしまうのですが、そのレコードに収められているのが『パルジファル』です。4時間ほどの大作なので、人の出入りがあるお宅だと、最後まで妨害を受けずに聴くのは難しいでしょうね。

さてお芝居の方は、自宅を訪ねてくる人々とのかかわりを通じて、最初は見えていないサイモン・ヘンチの様々な面が明らかになってくるお話で、取りあえずコメディ仕立てではあるものの、観終わってスッキリする明るさは感じられない辛口作品です。たまのお出掛けでメインディッシュに据えるには不向きでも、舞台公演を多く楽しむ人たちが、ちょっと気分を変えるために足を運ぶには悪くない1本だと思います。

『サイモン・ヘンチの予期せぬ一日』

原作:サイモン・グレイ(翻訳:小西のりゆき) 演出:水谷龍二
出演:辰巳琢郎、中西良太、上杉祥三、モロ師岡、黒田福美、小林賢治、武田優子
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