穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
22
 
永岡ともよしです。観に行ってから1週間過ぎてしまいましたが、東京・天王洲の銀河劇場で上演されていた舞台版『薄桜鬼 新選組炎舞録』の感想などを書き残しておきます。基となるゲームやアニメでもお馴染みの作品で、明るい未来が開けてくる物語でないのは、主な登場人物が新撰組(この作品では「新選組」と表記)のメンバーである点から原作を知らない皆さんにも理解してもらえると思います。行ったり来たりを繰り返して明確な結論の出ないお話ですが、圧倒的なアクションの激しさで観客を飽きさせない舞台版だと感じました。史実に拘るガチガチの学究派でなければ、観て損の無い2時間余りです。

出演者の中から2人の名前を挙げておきますと、先ずはヒロインである雪村千鶴を演じた黒川智花さんでしょう。唯一の女性出演者だけに、その姿は小さく儚げで可憐そのものでした。アニメでは桑島法子さんが声を担当する千鶴よりも、舞台の上に立っている黒川さんの方が遥かに可愛らしく見えたのは、先に述べた通り周囲が男性ばかりだったのと、ご本人の演技力による部分も大きかったのかも知れません。

もう1人は天霧九寿役のRYOさんです。個人名だけでなく、ORANGE RANGEでヴォーカルを務めている1人と書いた方が分り易いでしょうか。これが初の演技経験だったそうで、実は私自身まるで期待していなかったのですが、とにかく声が素晴らしいです。容姿なら何十倍か美しい男性が周りに何人も出演していましたが、客席まで届く声の魅力ならRYOさんが断然でした。役柄さえ合えば今後の演技活動も楽しみです。

特に書かなくても早乙女太一さんの土方歳三が良かったのは当然なので、私の拙い文章で汚すよりも来年前半にかけての予定を記しておきます。この後は本来の拠点である劇団朱雀に戻って各地で公演を行い、年が明けて2日~5日は再び銀河劇場での新春特別公演が待っています。そして2月3日~23日が大阪・新歌舞伎座での座長公演ですね。第1部は原作:上橋菜穂子、脚本・演出:北林佐和子によるお芝居『狐笛のかなた』、後半の舞踊ショウ『残雪の華』は宝塚歌劇団で活躍していた荻田浩一さんの構成・演出です。4月には東京の明治座にも登場しますので、遠出が難しい関東の方々はお楽しみに。
    19:18 | Top