穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
06
 
永岡ともよしです。遠征大好きな私ですが、東京にいる間も劇場に通ってお芝居を楽しんでいます。昨日は六本木にある俳優座劇場で、演劇集団キャラメルボックスによる公演『シラノ・ド・ベルジュラック』を観てきました。題名になっている17世紀フランスに実在した人物を主人公にした戯曲で、1800年代の末に初演されて以来、この21世紀を迎えても上演が途絶えない人気作品です。全体としては凄く良かったですね。

『シラノ』といえば美女ロクサーヌが欠かせず、今回はオスカーから阿部哲子(あべ・あきこ)さんが客演しています。スラリとした美人さんですが、本来はアナウンサーで演技は出来ないので、奇妙な動きが気になる場面が何度かありました。もちろん声は通りますから、背筋を伸ばしたまま台詞を語るだけに集中してもらえれば、きっと更に魅力的なロクサーヌが誕生すると思います。

もう1人、こちらはシラノ役で主演しているキャラメルの阿部丈二さんに注文があります。世界で一番気高い恋愛物語と謳われる作品の主人公を演じて、素晴らしい舞台を作り上げているのですが、残念ながら背中が丸まっています。あの姿勢では揉み手しながら姑息な振る舞いで自分の利益だけを追い求める、惨めな小悪党のようにも見えてしまいます。才気溢れるシラノには、堂々と胸を張って立ち回って欲しいのです。

キャラメルの『シラノ・ド・ベルジュラック』は10月10日までの東京公演の後、14日~17日に新神戸オリエンタル劇場にも登場します。この記事を書いている時点では残数に余裕があるようですから、お近くで観劇可能な方は1度お試しください。特に名前ばかりで中身を知らない皆さんは、重苦しくない演出ですのでお奨めします。そして次回のキャラメルボックス公演は、既に劇団を離れている上川隆也さんや近江谷太朗さんも参加して、代表作が再演される『サンタクロースが歌ってくれた』です。私は大阪のチケットを確保してありますが、北九州に東京公演も予定されています。東京では別キャストの公演もありますよ。
    13:26 | Top