穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
26
 
永岡ともよしです。今日は明治座まで行って『つばき、時跳び』を観て来ました。梶尾真治さんの時空を超える恋愛小説を原作にした舞台化ですが、登場する人物の大半は小説に出て来ない人たちで、別物と考えて接した方が困惑せずに済むと思います。現代の作家と江戸末期の女性・つばきが恋に落ちる展開や、今と過去を往き来しつつ熊本で物語が進められるのは原作通りですので念の為。

オスカーとキャラメルボックスの組み合わせは、秋に上演される『シラノ・ド・ベルジュラック』と同じですが、こちらは明治座の製作による公演に、梶尾作品の舞台化で長年の実績を持つキャラメルの作・演出家と俳優さんが招かれて参加している形となっています。でも実際に始まってみると、演じ手を入れ替えたら普段と同じキャラメルの公演そのものに感じられました。もちろん良い意味でです。

舞台になると知ってから原作小説を読んで、恋する気持ちの切なさに胸が苦しくなりながらページを捲った私としては、もっと二人きりで心を通わせる場面が観たかったので、率直な感想として残念ではあるのですが、明治座の入れ物に合わせて動きを大きくして娯楽性を高める方向を目指すのなら、理解は出来る全体の構成でした。公演は8月29日(日)までで、私は1度観れば十分だと思っています。

    17:16 | Top