穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
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永岡ともよしです。『スカーレット・ピンパーネル(紅はこべ)』は20世紀の初めに作家バロネス・オルツィが書いて以来、舞台や映像作品でも親しまれてきた冒険活劇の古典です。7月4日まで東京宝塚劇場で上演されているミュージカル版は、日本でも人気のあるF・ワイルドホーン氏が音楽を手掛けた作品で、宝塚歌劇団では初演の星組に続き今回の月組も大成功を収めています。

単純明快な娯楽に徹した筋書きに、1970年代~80年代に生まれたポップスの名曲を想起させる馴染み易い楽曲が伴って、『スカーレット・ピンパーネル』は一般の演劇ファンが求める楽しさに満ち溢れていますね。これからも宝塚歌劇での大ヒットが期待されるのは当然ですが、ここまで圧倒的な成果を残してくると、宝塚だけに止まらない興行の広がりも求められるのは必至だと思います。

阪急阪神東宝グループでは、宝塚以外にも東京なら帝国劇場をメインとしたミュージカル主体の公演を事業として展開しています。しかし最近ではジャニーズさんにお任せしている興行を除くと、大きな劇場が埋まっているとは言い難い状態の連続です。頼みの実績作『エリザベート』にしても、今年8月からの公演はチケットの前売りが決して順調ではないのです。こうなれば『スカピン』の東宝ミュージカル登場が必要です。ギロチンの恐怖に震えるフランス貴族を助ける紅はこべ団の活躍で、帝国劇場の客席を大いに湧かせて欲しいと願っています。(井上芳雄・新妻聖子・武田真治の皆さんでは如何でしょうか?)
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