穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
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永岡ともよしです。東京・明治座の8月公演『つばき、時跳び』(11日~29日)は、今日6月26日に一般発売が始まりました。恐らくお芝居では大きく内容が変更されるだろうと思いますが、その原作となっている同名の小説を読みましたので、簡単に感想を書き残しておきます。

梶尾真治さんの作による『つばき、時跳び』の舞台は現代と江戸末期の熊本です。小説家の男性と過去の同じ場所に暮らしていた女性の恋愛物語ですね。ドキドキしたり、少し気恥ずかしさを覚えながら読み進めての印象は、つばき=ベルダンディでした。つまりアニメにもなって長く愛されてきた『ああっ女神さまっ』に良く似ていると感じたのです。女神さまとか140年以上も前の女性など特殊な設定を与えつつ、その魅力的な美女が普段は決して目立たない男性と恋に落ちる流れも同じですよね。やっぱり男の人は、自分の身には絶対に起きない逆シンデレラ展開が好きなんだなぁと思いました。

こんな風に書くと退屈したのかと誤解されそうですが、私は小説『つばき、時跳び』が大好きです。出会うまでの経緯や将来への不安などに縛られず、これが1度きりと信じられる感情に身を委ねてみたいですよね。私は本の中や、劇場でしか体験した事が無くて、素直に憧れの気持ちを抱きます。時を跳躍したり神様と知り合ったりしなくても、いつかお話で描かれるような日々が待っているのでしょうか。もしかすると熊本まで出掛けたら、そこには運命の誰かがいるのかも知れません。

ちなみに明治座でヒロインを演じるのはオスカーの福田沙紀さんで、小説家役は永井大さんです。私が原作から感じた人物像とは相当に違いそうですが、また別物として楽しめば何ら問題ではなく、8月の公演にも期待しています。実写版のヤッターマン2号とタイムレンジャーのレッドが時空跳躍の恋愛作品で共演なんて、それだけで特撮大好きな私には嬉しいですし、必ずお芝居を観て再度感想を掲載したいと思います。脚本・演出を手掛ける成井豊さんはキャラメルボックスで梶尾原作とは付き合いが長いですから、きっと夏の明治座でも素晴らしい舞台作品を生み出してくれるでしょうね。
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