穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
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永岡ともよしです。昨日26日は夕方から赤坂に出掛けて、1991年の初舞台から25周年となる元・宝塚歌劇団トップスター花總まりさんのコンサートを楽しんで来ました。こうした書き方をすると、各組のトップスターというのは男役だけを指す言葉で、別枠の娘役は扱いが低いと知ったかぶりをする宝塚ファンが現れそうですが、少なくとも宙組は花總さんを中心に編成して、相手役を務めるのが姿月あさとさんと和央ようかさんだった点は、実際に当時の舞台を観ていたのなら同意してくれる人が多いと思います。現在の宝塚で探すと、コンビ誕生当初は除き、月組が娘役・愛希れいかさん主軸なのと似ているかも知れません。

初舞台25周年記念 『花總まり First Concert ~Especially For You~』
 赤坂ACTシアター 2016年2月26日(金) 18時30分 ゲスト:石丸幹二、姿月あさと


12年間の最長不倒を誇り、在団中は敵意も込めて女帝と呼ばれながら君臨した花總さんですが、何しろソロコンサートは25年間に経験が無くて、1曲目から緊張が客席にも目と耳を通じて伝わる危うさ加減でした。結局それは最後の幕が閉まるまで完全には解消されませんでしたが、音程の正確さや声の伸びやかさで勝負する歌い手ではないので、弱い部分まで含めて、ミュージカルの役柄を演じる花總さんとは別の姿を観られたと考えれば、詰め掛けた入場者(立ち見も)にとって有意義な時間だったと思います。

幼い頃からの写真や、あの『満天星大夜總会』を想起させる「ハナチャン」再現への挑戦など過去を材料に懐かしむのと、今回のコンサート用に準備した楽曲が並んで、これから先を意識させる構成意図は感じられませんでした。25周年だから回顧が基本で構わないですし、花總さんの場合は役柄の説得力を合わせて成り立つ歌唱なので、作品出演と結び付かない歌だと観客を納得させるのが難しい面は伴うでしょうね。失礼を承知で踏み込んだ表現を選べば、いくら楽しくてもコンサートだけでは満足出来なくて、4月以降に出演する『1789』(王妃アントワネット役)や『エリザベート』にこそ、本領発揮を期待したいです。
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