穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
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永岡ともよしです。昨日は午後から日比谷に出掛けて、2月の初観劇を今年最初の東京宝塚劇場公演で済ませて来ました。決して悪くない2本立てですが、どちらも看過出来ない問題点を抱えていますね。

宝塚歌劇団・月組公演 東京宝塚劇場 2016年2月3日(水) 13時30分開演
 第1部 『舞音-MANON-』 ~アベ・プレヴォ「マノン・レスコー」より~ 脚本・演出:植田景子
 第2部 グランドカーニバル『GOLDEN JAZZ』 作・演出:稲葉太地
 出演:愛希れいか、龍真咲、珠城りょう、星条海斗(専科)、凪七瑠海、美弥るりか、憧花ゆりの 他


多くの舞台作品で原作となっている「マノン」を題材にして、時代と場所を移したお芝居にすると発表された際に、『蝶々夫人』と『ミス・サイゴン』のような関係性を想像した人は多かったと思うのですが、恋愛感情だけに溺れて破滅への道を驀進する愚かな二人の、それ故に不純物の無い美しさを醸し出す魅力に欠けて、「そんなにダメな恋人たちではありません」と飾り立てる作劇が惜しまれます。仮に全く別の題名を掲げて、副題に「マノンと呼ばれた女」と添える程度だったなら、大きく印象は違っていたでしょうね。

第2部の問題は舞台上ではなく、宝塚歌劇団側の姿勢にあります。私の目と耳には立派な洋舞作品にしか感じられませんが、名曲を集めて華やかな衣装で飾った内容が物足りないのか、宝塚大劇場公演(私も観劇済み)に引き続いて、観客に鳴り物で参加するように促す設定を導入してしまいました。私は公演内容自体で全てを完結させて、それに対して観客が満足度を反応として示すのが唯一の在り方だと信じているので、自分たちが送り出す作品を勝手に退屈だと考えたのか、或いは観客には良さが理解出来ないと判断したのか、騒音で劇場内を汚染させる企画を立てるなど、舞台を貶める行為だと思います。
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