穏やかに日々創想 (永岡ともよし別館)

 
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永岡ともよしです。今日は泊まり勤務明け後に数時間休んでから、北千住の劇場で新作音楽劇『星の王子さま』を観ました。5会場全体の初日を水戸で観劇して以来でしたが、やはり充実した作品ですね。

音楽劇 『星の王子さま』 シアター1010 2016年1月11日(月) 14時00分開演
 原作:サン=テグジュペリ 脚本・演出:青木豪 作曲・音楽監督:笠松泰洋 振付:井手茂太
 出演:昆夏美、伊礼彼方、廣川三憲 ほか 《演奏》 服部桂奈(ピアノ)、小美濃悠太(コントラバス)


この公演では廣川さんによる客席いじりの時間があって、今日は一人を指して名作ミュージカル『レ・ミゼラブル』の楽曲を歌うように求めた後、突然矛先を王子さま役の昆さんに向けて同じ要求を繰り返しますが、「今日は王子さまだから」と拒むと、場内の何割か占めている演劇好きは笑い声を上げて受けていました。昆夏美さんといえば『レ・ミゼ』のエポニーヌ役はキャリアを代表する役柄で、特に詳しい段階のファンではなくても、廣川さんが作品名を持ち出した時点で、その後の展開は読めてしまったでしょうね。

こんな風に書くと、有名原作のタイトルだけ借用した悪ふざけ芝居と誤解されそうですが、何の誤魔化しも無く王子さまは命を落としますし、『星の王子さま』の精神を伝える大事な言葉は、しっかりと客席まで届けられています。5か所の劇場ごとに選ばれた10数名の皆さんがアンサンブルとして参加して、昆さんの王子さまを除く主な登場人物は、大半を伊礼さん・廣川さんが分担する他に、王子さまの小さな星に咲くバラ&作家=飛行士の妻は、ピアノ演奏が本職の服部さんが演じるのにも、独特の味わいを感じました。

ただ1つ気になったのは、このお芝居が今日のシアター1010よりも、もっと小さい会場向きの仕立て方になっている点です。最初に観た水戸芸術館の劇場は小ぶりなので、一気に空間が広がった観劇2度目の今日に比べると、客席全体が作品世界に入り込んでいる雰囲気が感じられて、最後の兵庫芸文・中ホールも余裕あるサイズの中劇場だけに、多少の不安が残るのは否めません。でも文句なく良作ですよ。
    18:23 | Comment : 0 | Top
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