皆さんご機嫌如何ですか、永岡ともよしです。今回はFC2での開設後初めて宝塚歌劇を取上げます。私の生活には欠かせない要素の1つなので、これからは時々記事にしようと考えています。今日に限っては余り明るい話題ではありませんが、宝塚は苦手と仰る方も短い時間だけですので、目を通していって下さると嬉しいです。
5組に分かれて活動する宝塚歌劇団の年間スケジュールで中心となるのは、通常宝塚大劇場から東京宝塚劇場へ東上する規模の大きな公演です。西での上演を終えて、4月4日から日比谷での舞台に臨むのは、宙(そら)組の皆さんです。でも本来の主演娘役である陽月華(ひづき・はな)さんが不在の公演になってしまいました。
大劇場に向けてのお稽古中に怪我をして公演を全休し、東京での5月18日までの全日程も登場しない事が既に発表済みです。更に残念な事に、7月5日〜21日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される『雨に唄えば』も休演が明らかになったのです。5年前に日生劇場で上演された際にも出演した作品だけに、陽月さん本人も悔しい事でしょう。
史上最高のミュージカル映画とも言われる『雨に唄えば』に基づいた舞台の宝塚版で、2003年星組によって上演された時の主要キャストは、主役のドン(映画ではジーン・ケリー)が安蘭けい、コズモ(ドナルド・オコナー)が宙組からの特別出演した大和悠河、リナ(ジーン・ヘイゲン)を本来男役の真飛聖、そしてキャシー(デビー・レイノルズ)が陽月華の皆さんでした。
安蘭(あらん)さんが当時の2番手から昇格して現在星組のトップを務め、真飛聖(まとぶ・せい)さんは後に異動して花組トップ、宙組に移った陽月さんと主演コンビを組むのが大和悠河(やまと・ゆうが)さんですから、主要4役の組主演者昇格率100%の凄いキャスティングだった訳ですね。因みに格式高い日生劇場は東京宝塚劇場の隣にあります。さて根幹となる大劇場公演を全て休演し、梅田の特別公演まで出られなくなった陽月さんが存在感をアピールするには、間違いなく宝塚ファンを劇場に集められる演目が必要でしょう。大きなヒットを出して、その魅力を印象付けなくてはいけません。それに最適なのは、星組時代に彼女自身も出演した『王家に捧ぐ歌』だと私は思います。
宝塚の演出家・木村信司氏お得意の有名オペラからの翻案作品で、基になったのはヴェルディの『アイーダ』です。エジプトの将軍ラダメス、敵国(ここではエチオピア)の王女で捕虜とされながらラダメスと恋に落ちるアイーダ、そしてラダメスを愛するファラオの娘・アムネリスの3人が中心となって、古代を舞台に永遠の愛と平和への祈りを描いた作品でした。
『雨に唄えば』(5月)と同じ年に、夏から秋にかけて上演された『王家に捧ぐ歌』は、星組主演コンビ・湖月わたる+檀れいの大劇場お披露目公演でもありました。キムシン独特の青臭い世界観には、現実は甘くない、ウンザリだなどと批判も浴びせられましたが、私を含めて大勢のファンは熱烈な声援を送っていました。大和・陽月コンビは歌唱力が最低レベル以下ですが、初演のわたるさんと檀ちゃんも相当に痛かった2人なので、大きな課題にはなりません。実際7年目以下の若手が出演する新人公演で、陽月さんはアムネリス(本役:檀れい)を演じていますしね。歌の上手さが必要なアイーダ(初演:安蘭けい)向きの人材も、宙組なら問題無しです。
人みな あふれる太陽あび 微笑んで暮らせるように
そう歌う主題歌「世界に求む」は私が自分史上最高に敬愛する楽曲の1つです。この歌を劇場で聴きたい、舞台でアムネリスとして輝きを放つ陽月さんの姿を観たい、今そう願っています。これが儚い1個人の希望に過ぎないのは分かっていますが、実現を祈らずにいられない私の夢です。
テーマ : 宝塚歌劇 - ジャンル : 学問・文化・芸術